創作

create it

創作は想像のアウトプットである。だが、想像したものをそのままアウトプットするのは難しい。想像は案外あやふやなもので、それに骨格を持たすのが創作である。

創作する手法

起承転結

文章の構成で習うことだが、すべての創作に応用できる。

起・・事の始まり。なにかが起こらなければなにも始まらない。

承・・事の続き。起きたことを受けて起きたことあるいは起きること。

転・・事の展開。創作として興味を持たせるには重要。

結・・事の結末。その創作の印象がここで決まる。

感覚だけでつづるのもいいだろうが、起承(転)結をもとに展開させるとわかりやすくなり、何重にも重ね合わせると深い創作となる。

レイヤ

様々な分野で用いられる概念である。レイヤ(層)を作り、そのレイヤごとに役割を持たせて全体像を構成させる考え方です。

例えば、動画(アニメ)ですと背景をベースレイヤとして変化するもの(風景、建物、キャラクターなど)をそれぞれのレイヤとして構成させる。変化させるレイヤだけを変えていけば他はそのままでも違う絵が作れるということである。複数のレイヤを同時に動かせばより動画効果をもたらすことが期待できる。

上記例では、背景レイヤの上に「雲」のレイヤを重ねて、さらに「犬」を重ねている。これだけでもいろいろな変化を作成できる。「雲」を横へ流したり、透過率を変化させて背景に溶け込ましたり、「犬」を同時動作させて躍動感を出したり、レイヤ順序を変えて「犬」の前に「雲」を通したりできる。「影」を作れば立体感も出せる。

動画だけではなく、画像を作るのもレイヤを利用して作成する。漫画もペンで描く時代ではなくなっている。タブレットでレイヤごとに描いていく。もちろん、ペンで描いている作家は多いが、分業などの効率を考えれば仕方ないかもしれない。

アイデア

「画期的な発想・発明」というものがあるが、実際はポッと出たものではなく、試行錯誤を経てたどり着いた結果である。

知識と経験をもってひとつの想像が形成され、状況や条件によってカスタマイズされたものがアイデアである。閃きとアイデアは異なる。閃きも知識と経験で作られた像ではあるが、頭の中で一瞬に当てはまるもので、たとえるとパズルのピースが見つかって完成したような感じである。英語のインスピレーションに相当する。

アイデアをそのまま創作できるわけではない。登場人物(キャラクター)、事物(エンティティ)、状況・場面(シーン)などを練り合わせて熟成させながら創作としていくのである。それらを展開させるのに起承転結やレイヤの考え方を織り交ぜていく。

演繹法、背理法

数学の証明に用いられる手法であるが、事象を説明する方法でもある。

演繹法・・順序だてて説明する。○○があって××となった。

背理法・・逆理を否定して正当性を示す。○○でないとすれば××となる。

創作には説得させる説明を必要とする場面が現れる。例えば、推理小説やミステリーでのトリックや犯行手口の証明である。視聴者が納得し感心できなければ面白いものでなくなる。これらの手法は、論理的に理解させるのに役立つものである。

実際に創作してみる

動画を創作する過程や手順、利用するアプリなどを記して説明する。

なにを動画にし、どのような構成にするか

作りたいものが決まったら、絵や文章にしてみてイメージを固める。イメージはアバウトなので、目に見える形にして確認する。よく利用されるのは絵コンテ※というものである。

※絵や文字でストーリーの流れを表すもの。

特に形式があるわけではない。表作成ソフトや文章作成ソフトを使ってもいい。シーンや演出をカット割り順に羅列して、イメージ的なものを付け加える。ストーリーや情景をイメージしやすいようにするのである。

例えば、下記は文章や言葉だけで表現しているものである。これは個人で作っているので絵をイメージできているので省いている。複数人で共有する場合は、絵を付加した方がよいだろう。

動画に必要な要素

作成する動画に依る。撮影した動画であれば、タイトルやテロップを挿入するぐらいでもいいだろうが、アニメのようにすべてを作成するとなると多くの要素を準備しなくてはならない。

例えば、背景やキャラクター、タイトルやテロップ、CVやBGMなども必要となる。また、面白いストーリーや演出・効果も必要となるうかもしれない。個人的に作成はしてみているが、そこそこ大変であるしできる範囲も限られている。

レベルはともかく、チャレンジすることは面白い。様々なツールやアプリもあるので、上手に使いこなせばいい作品ができるはずである。

ツール・アプリなど

手描きでスキャナーや撮影でアニメにしてもいい。費用が準備できるのであれば、有償アプリを購入して作成してもいいだろう。いまはAIで作れるサービスもある。フリーでも非常に質の高いと思うものをいくつか紹介しておく。まずは、試してみるのもいいだろう。

画像ソフト


GIMP(ギンプ)

普通のグラフィックソフトに引けを取らない。解説サイトもあるし、解説書も出ている。

GIMP
GIMP - The GNU Image Manipulation Program: The Free and Open Source Image Editor

krita(クリタ)

アニメーションに特化した機能も持つ。

Digital Painting. Creative Freedom.
Krita はプロフェッショナルな機能を持つ、自由かつ無料でオープンソースのペイントプログラムです。すべての人が入手できるアートツールが存在することを願うアーティスト達によって開発されています。

ibispaint

スマホ版は無料だが、PC版は有料。投稿サイトもあるので自分の絵を客観的にみるのをいいだろう。

ibisPaint - Draw and Paint App
Drawn with + ibisPaint

動画編集ソフト


Aviutl

フリーでありながらクオリティが高すぎる。プラグインやスクリプトを利用すれば高機能な効果や変換もできる。使い方は慣れないと難しいが、逆に克服すればどの動画編集ソフトも使いこなせるようになるだろう。

AviUtl初心者が最初に読むべきページ【導入から使い方まで】
このページは、AviUtl初心者が「AviUtlを最低限一通り使いこなせるようになるまでに必要なページ」を順番にまとめたページです。全ての記事を理解できれば、高度な動画編集もできるようになります。0.イントロ最初に、FAQをザッと目を通すと

SE(Sound Effect)


効果音サイトだけ紹介する。音楽や音についてはいろいろ組み合わせて作っているので紹介するのは難しい。

効果音ラボ

効果音ラボ - 商用無料、報告不用の効果音素材をダウンロード
2,000音以上の音源を掲載したフリー効果音サイト。品質にこだわっており、テレビなどのプロの音響現場でも使われています。

作曲

スマホ限定になるが、music Lineという作曲できるアプリもある。

フリーフォント、著作権フリー

フリーフォントも様々出ているし、著作権フリーの音楽もある。フリーでもクレジット表記(使用していることを表記する)が必要な場合があるので、利用規約はよく確認する必要がある。また、クラシック音楽など著作フリーとなっているものでも国や地域によってそうでない場合もある。※YouTubeではフリーの音楽が動画作成サイトに掲載されている。

絵画を作る工程を動画にしました。参考程度にご覧ください。

また、アニメっぽく作ったものも同様にご覧ください。

趣味として、いろいろと動画にしてみたものです。よければ見てください。

Do漫画

動画的な演出にした漫画。

DO漫画
動くショート漫画

詩と絵

昔描いた詩とそれをイメージした絵。ノスタルジックでファンタジックな世界であれ。

詩と絵…poem&art
詩と絵を併せたひとつのアートだと思ってください。

絵画館

自分で描いた絵画。最近やっと自分の絵画というものがわかってきたかも。

絵画館…art theater
僕の絵画館をみてください

絵ショート

動画を用いたショートストーリー。

絵ショート…art short story
ショートストーリーに絵を付け加え、動画的にしています。

創作(まとめ)

こういうものは自由であれと思う。

ある意味、自己満足なところも多い。評価されるか否かではなく、作り上げることに意味を感じる。満足できなければやり直せばいい。自分で納得できるものができれば、それはもう作品なのである。

ひとりしか視聴されなくても、ひとりのために作っていくのは魅力的なことだ。

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